ばんは、おかしょーです。
金銀VC発売と同時に第2世代に足を踏み入れてを2年あまり...
ここまでの研究の成果の1つとして、自分の1つの結論に達した、司令塔エース型デンリュウについて考察したいと思います(´∀`)
ちなみに、ルールはニンテンドウカップ2000一撃有りを想定しています。以下参照
デンリュウについては雨乞い雷や嫌な音、神秘の守り等の型がいくつかありますが、今回は電磁波をサブ技にしたデンリュウに絞って話ししていきます(*'ω'*)
とりあえずデンリュウ自身の数字を見てみましょうか。種族値的にはこんな感じです。
HP90
攻撃75
防御75
特攻115 ※ライコウと同じ!
特防95
素早55 ※カイリキーやナッシーと同速
合計500
ふむ、2進化にしては若干低めな種族値かな。
高い特攻と低い素早さが目立ちます。
ではデンリュウのライバルであるエレブー、ライコウに関してはこんな感じ。
HP90
攻撃85
防御75
特攻115
特防100
素早115
合計580
防御面の数値と特攻はデンリュウと同じ。それ以外は全て上回るさすが伝説のポケモン。。
エレブー 種族値
HP65
攻撃83
防御57
特攻95
特防85
素早105
合計490
素早さに秀でており攻撃面は高めながら、耐久面で若干不安があるかなーって感じ。
とりあえず火力面、耐久面、素早さ関係の3つの観点から見てみましょう。
①火力面
特攻はあのライコウと同じ火力!
それがどれくらいなのかというとこんな感じ。
Lv55の10万ボルトで55サンダーを超高確率で3発!眠るで回復が間に合わないてことですね。
同じようにLv55の10万ボルトで50スターミーを高確率で1発! スターミーは電磁波や怪しい光等補助技を絡めることも多いのでそれらを奇跡の実で回復させて返り討ちということができます。
さらにLv55の10万ボルトで受け出ししてきた50カビゴンに対し、爆裂パンチ+自傷+10万ボルトで何もさせずに落とすことができる!
まぁこれは少し不安定なのでラス1やカビを受けられない時の最終手段。
さらに便利なのが、
Lv55の炎のパンチで50ナッシーを確定2発!相手のナッシーの眠り粉等の補助技を奇跡の実で回復して炎のパンチ2発で沈めることが可能です!
ちなみにデンリュウとほぼ同じ技を覚えるエレブーも特攻の数値の差でこれらができない。
②耐久面
物理耐久もライコウと同じ。どんなもんなのかというと。。
Lv55で55カビゴンの捨て身タックルを高確率で2耐え!エレブーでは2回耐えることはできません。
これはかなり大きく、電磁波→爆裂パンチガチャができる回数がエレブーより多くなるのが良いですね!
特殊面では
磁石持ち55サンダーの雷を高確率で4発耐え。
55ファイヤーの大文字を高確率で2発耐え。
この辺なら素早さ負けてても殴り負けませんねー。
③素早さ
電気タイプの中では遅いデンリュウですが、抜ける相手もそれなりにいるので、その辺の素早さ関係の把握も大事です!
55デンリュウと同速
同レベルの55族
Lv50の65族
この辺ですかね。
カビゴン、ガラガラら辺は抜けますが、パルシェンやバンギラス、フシギバナを抜けないのがエレブーやライコウと違い、かなり痛いところではあります。
ここまで数値を見てわかるとおり、ライコウのステータスとエレブーの多彩さを併せ持ったかなりポテンシャルが高いポケモンだと言えます!素早さをいかに工夫して補っていくかがデンリュウを使う時のポイントになりそうです。
2、コンセプト〜素早さ操作〜
先程お話ししたデンリュウの素早さを補う工夫としては、以下3つの方法があります∩^ω^∩
①「でんじは」による状態異常狙い
メリット:
・命中率100%でマヒにできる。
・交代してもマヒ回復しない。
・1/4の確率で相手は技が撃てない。
デメリット:
・ねむるで回復される。
・眠りや凍り等の状態異常にできない。
②「わたほうし」によるステータスダウン狙い
メリット:
・眠り等の状態異常でも素早さを下げられる。
・奇跡の実や麻痺直しの実等で回復されない。
・地面タイプにも効く
デメリット:
・交代されると素早さダウンが無効になる。
・わたほうし一回分(2段階ダウン)ではサポメンが先制できない場合がある。
※例:Lv50の素早さ30族(カビゴン等)は、わたほうし一回分では、Lv50の115族(スターミーやライコウ等)及びLv55の100族(ミルタンク、サンダー等)は先制できない。
③「かみなり」や「でんじほう」等の追加効果で麻痺を狙う。
メリット:
・火力を押し付けると同時に状態異常を狙える。
・電気攻撃技と状態異常技を兼ねさせることにより技スペースが空く。
デメリット:
・命中率と追加効果発動率が不安定。
・HPを減らしてしまうことで相手にねむるでマヒを回復されてしまう。
さて、これら3つから考えた場合、②のわたほうし案は、一回では足りない場面がある時点で致命的。道具やねむるで回復されるというリスクを差っ引いても、素早さ1/4&1/4の確率で動けないマヒの方が明らかに優秀なのでバツ。なるべく50メンツに火力全振りしたいので、他の状態異常を仕掛けるメンツに枠を取れない。地面タイプはもともと相手できないので素早さを下げる意味もないです_(:3 」∠)_
続いて③のかみなり案の場合、素早さ操作は他に任せてデンリュウ自身が頑張るというならかみなり採用はありだが、それならエレブーやライコウでいいんじゃないか( ˙-˙ )
やはりデンリュウに火力でゴリ押すエースらしい活躍は素早さの関係で難しそうです。
では①のでんじは案はどうか。
デンリュウ自身がマヒ巻きに徹することで、Lv50ポケモンの決定力を底上げできます!デメリットとして道具やねむるで回復されてしまうが、逆を言えば、相手の道具を消費させたり、ねむるを誘発させる戦法も可能なのです!
そのねむるもHPが減っていなければ成功しないのでマヒが回復できないうちに爆裂パンチで混乱の重ねがけを狙うこともできます。
エレブーは低耐久であることからでんじは撒いてからの反撃が手痛いことが多いし、ライコウはそもそもでんじはを覚えない。デンリュウが一番マヒ巻きに向いた性能をしていると言えますね(*⁰▿⁰*)
ということを踏まえるとデンリュウ自身が全抜きを狙うエースというよりは、幅広い攻撃範囲で相手に負荷をかけつつ電磁波を撒いて味方をサポートするという司令塔エースが向いていると思います!
3、デンリュウの型紹介
〜司令塔エース型デンリュウ〜
Lv55 持ち物:奇跡の実
技
でんじは
爆裂パンチ
炎のパンチ
色々ためしましたが結局最後記載の参考サイトのものが一番良かった。。
ひとつひとつ見ていきます。
レベルは、さっきお話しした火力及び耐久指数が55前提。それより下のレベルでは全て中途半端になってしまうので、55で確定。
持ち物は草ポケの眠り粉やサンダーの威張るや雷追加効果を一回はスカすことができる奇跡の実が便利。状態異常を狙ってきたナッシーを確実に処理することができます。
草ポケの処理は奇跡や薄荷持ち炎ポケに任せるというのなら食べ残しも選択肢に入ると思うので構築次第といったところ。
技は、コンセプトである電磁波は確定。
ナッシーや食べ残しハガネールを確定2発で処理できる炎のパンチ。
カビゴンやハピナス、バンギラスに有効打点となる爆裂パンチが入ります。電磁波の説明であった通り、電磁波+爆裂パンチのマヒ混乱重ねがけが非常に強力で、耐久の高いデンリュウは撃つチャンスも多いです。ただ、安定はしないので積極的に狙うよりはデンリュウ自身が戦うしかなくなってしまった場合のワンチャン狙い程度にしておいたほうがよさそう。
最後に安定電気技の10まんボルト。かみなりと爆裂パンチの両立は不安定なので今回は命中率を取りました。
※他の技候補
①めざめるパワー
氷が第一候補。水は耐久が落ちるが岩地面を相手したいなら。50炎ポケモンがパーティにいるなら炎のパンチの代わりに選択肢に入りそうです。
②かみなり
火力を上げたいなら。
4、サブアタッカー案
デンリュウはあくまでもマヒ巻きが主な仕事なので、メインで相手を倒すのはLv50サブアタッカーに任せます。
①カビゴン
※サブアタッカーにガラガラやリザードンといった脆い高火力アタッカーを採用する場合は鈍い型で耐久性を重視。
例2:おんがえし、腹太鼓、地震、眠る@食べ残し
※サブアタッカーに鈍いサイドンやゴローニャ、リフレクファイヤー等、別のポケモンに耐久性を持たせてる場合は腹太鼓型で瞬発力を出すのもあり。
②ガラガラ
例:ホネブーメラン、岩雪崩、剣の舞、目覚めるパワー飛or爆裂パンチ
マヒと相性の良い高火力アタッカー。岩雪崩でまひるみや爆裂パンチでマヒ混乱も狙えます。デンリュウを力で押し切れるヘラクロス対策に目覚めるパワー飛行を入れても良い。
ガラガラでは耐久面に不安があり、爆発などの一貫を消したい場合は鈍いを持ったサイドンやゴローニャでも面白い。
③炎ポケ(リザードン、ファイヤー)
でんじはをスカして一方的に眠らせる麻痺直しの実フシギバナ対策。リザードンは腹太鼓で受け出ししてきたバンギラスやスイクンを許さない。ファイヤーはリフレク日本晴れで味方サポートにまわせる。特に日本晴れはガラガラと組ませる場合水技対策になり、デンリュウの炎のパンチ威力増強に役立ちます。どちらも飛行付きなので地面の一貫を消すことができます。
カビゴンがその役を兼ねることもありますが、デンリュウは回復技を持たず長期戦に弱いので、相手と1:1交換してゲームスピードを上げることも重要です。対ガラガラにパルシェン。ノーマル技の一貫を消す為のムウマが候補になります。
5、相性の良いダブルエース
デンリュウでは相手するのが難しいケンタロスやバンギラス、ヘラクロスといったデンリュウより早い地震持ち物理アタッカーやガラガラサイドン等の地面タイプに有利!粉分身採用で、一撃対策。タイマンなら炎エースとも戦えます。
②あやみがスターミー
同じく上記物理アタッカーや地面タイプ、炎エースに強く、攻撃技が雷のサンダーにも有利です。ただ食べ残しはカビゴンから取らなければいけないし、体力管理が重要なので雑にあやみがを狙って強いポケモンではないということに注意。
6、パーティ案
55デンリュウ@奇跡の実
10まんボルト、炎のパンチ、爆裂パンチ、電磁波
55ミルタンク@光の粉
影分身、恩返し、鈍い、ミルク飲み
50カビゴン@食べ残し
50ガラガラ@太い骨
骨ブーメラン、岩雪崩、剣の舞、爆裂パンチ
50パルシェン@黄金の実
冷凍ビーム、撒菱、大爆発、リフレクター
50ファイヤー@薄荷の実
大文字、眠る、リフレクター、日本晴れ
7、立ち回り
電磁波を撒くだけといえば簡単なお仕事に感じるが、対面で先制されることが多いので対パルシェンで電磁波を撃つ前に爆発、もしくは対カビゴンやナッシー等で電磁波の直後に爆発という可能性もあるので思考停止で撃つのは危険。初手カビゴンで様子見も良いかもしれない。
選出の段階でどのポケモンに電磁波を撒いてサポメンで全抜きを狙うかしっかり見極める必要がある。初手に爆弾を置いて相手と1:1交換した後2対2の状況を作れれば電磁波によるマヒ撒きがより効いてくるので、誰にマヒを撒いてどのポケモンで突破するのかという道筋をしっかり押し通していくことが重要です。最悪デンリュウ自身が戦うということも頭に入れておいてください。
デンリュウは回復技を持たず、サイクル戦に参加は難しいので長期戦にならないように注意しましょう。
8、後書き
公式ニックネームが自分の娘と同じ名前だったから使用してみたという、きっかけは非常に些細なものでした。しかし対戦会では大きな活躍をし、ポケモンバトルノスタルジアという形に残る同人誌に掲載していただいた上、ジムリーダーの城でもポテンシャルが認められて、レンタルパーティにノミネートされたことは大変光栄なことです。
全世代的にあまり日の目を見なかったデンリュウですが、第2世代対戦においてこれだけ突き詰め、ひとつの可能性を見出すことができたのは大きな自信になりました。
まだまだ使ってみたいポケモンはたくさんいるので、これでデンリュウの考察は一区切りとし、新たなチャレンジをしていきたいと思います。ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。
参考サイト
対戦動画
第5回ヒストリア杯決勝
カビパルネールをデンリュウで突破
第2回アサギのとうだいオフチャンピオン戦(2戦目)
デンリュウでマヒ撒きからガラガラ無双