サムネ用
え?本物のビクトリー君は一撃技使わない?
細けえことは(略
毎度、おかしょーです!
長かったビクトリー論もこれで最後になります。まだ第一部、第二部をご覧になっていない方は、ぜひ併せてご覧ください。
第一部
第二部
今回は自分がケンタロスでパーティを組むのに考えた方針と、実際に組んだ3つのパーティの紹介となります。
1、ケンタロスパーティの構築方針
(1)1対1交換を繰り返して完全タイマンもしくは最低限残り1.5枚、ケンタロスの通常技一発圏内に入れるような状況を作り出せること
(3)ケンタロスで1枚抜きからの爆破爆破で詰められること
(4)爆破が通じない相手にもある程度サイクル戦ができること
あとはケンタロスミラーに強くなることも考えましたが、実機ではそこまでケンタロスはいないと判断し、互角くらいまでの対策に留めて汎用性を上げています。
これらを加味し、構築したパーティを順に紹介します。
ちなみに3つ同時に組んだというよりは、 SA.WA.TAの順に完全度を高めていったという感じです。
2、ケンタロスSA
(14勝6敗)
55ケンタロス♂ 食べ残し
捨て身タックル 地震 身代わり 角ドリル
※残飯型のエース。残飯採用の理由は第二部参照。ある程度サイクル戦に参加できるようにしています。
50ハピナス♀ 先制の爪
プレゼント 冷凍ビーム タマゴうみ 癒しの鈴
※対特殊アタッカー。癒しの鈴採用でケンタロスが状態異常に怯まず動けるように。
50ムウマ♀ 奇跡の実
黒い眼差し 滅びの歌 怪しい光 守る
※一撃なしでは毒型ムウマでしたが、地割れ持ちに弱いことから一撃ありでは確実に滅ぼせる黒目滅び型を採用。怪しい光で無償突破のチャンスやケンタの起点に。
50パルシェン♂ 麻痺直しの実
冷凍ビーム 撒菱 鈍い 大爆発
※後述するカビゴンは鈍いがないため、相手の鈍いカビゴンに対抗するための鈍い型。55ガラに対しては撒菱を踏ませてケンタとの完全タイマンを狙います。
50カビゴン♀ 薄荷の実
八つ当たり 地割れ 眠る 自爆
※ここまでで薄荷が余ったので、眠る薄荷型としてハピと同じく特殊アタッカーを見る役。サンダーやライコウクラスの高火力アタッカーじゃなければカビゴンで十分なことも多いです。地割れ自爆で1対1か、運が良ければ2体抜きも狙えます。
50カイリキー♂ 黄金の実
クロスチョップ 岩雪崩 地割れ めざ虫
※ここは比較的自由枠なので単体性能の高い地割れカイリキー。爆破はないですがカビゴンと同様、格闘技の圧力と地割れで1対1交換を狙いやすいです。岩雪崩でサンダーに背を向けないのとめざ虫でナッシーをケンタ圏内に入れます。黄金の実を持つことで相手ケンタロスの捨て身を2耐えできます。
まずはケンタロスの扱いに慣れるためのシングルエース。シングルエース故の選択肢の狭さは特に感じなかったです。第一部でも書きましたが、ケンタロスエースの場合、50ポケとの連携が重要なので、50ポケの選択肢が多いSAも充分成り立つと思います。
このパーティでは地割れリキーカビに怪しい光ムウマと事故らせて数的有利を取れるための50ポケモンを多く揃えました。
また、対特殊アタッカーをハピナスカビゴン2枚で見ています。少し過剰な気もしますが、ハピナスはスキを見せてしまう相手も多いので、カビゴンにも誤魔化し程度の役割を担って貰ってます。
どうしてもハピナスが相手のカビゴンやカイリキー等の起点となってしまうのが気になる場合、めざ虫ナッシーにしても良いかもしれません。この辺は要調整事項。
また、カイリキーの枠は、エアームドやハガネールを起点にできる寝言放射ガラガラの時もありました。癒しの鈴がない場合は寝言ガラが状態異常受け先役になるかと思います。
ちなみにこのパーティは以下紹介する蟹さん考案の受けンタパーティとほぼ同じです。しかし、参考にしたというよりシングルエースで構築した結果そうなっただけであり、動かし方は全く異なります。特にハピムウマシステムのような、ハピが苦手とするカイリキーカビゴンを毒ムウマが起点にするような動きは地割れ持っていると詰むのでできません。
このことから受けンタは一撃無し前提なので、全く別物と言って良いです。(ついでに遺伝子の仕様にも違い有り)
事実ハピムウマは同時選出することはほとんどなかったと思います。(あっても思ったように機能しなかった。)
しかも一撃ありにおいてハピナスがカビゴンやカイリキー相手にドフリーで動かれてしまうのはかなりまずいです。
こちらは飛行タイプもいないので地割れがフリーで撃たれてしまいます。じゃぁエアームド…も考えましたがそこまでいってしまうと構築方針が揺らぐのであえて入れませんでした。
そこまで受けよりにするなら、ケンタロスより55カビゴンの方が強いですからね。こんな感じで課題は少なくないですが、ケンタロスの動かし方を学べる入門用として使っていて楽しいパーティでした。
(使用者クラヴハンマー氏)
3、ケンタロスカイリキーWA
(10勝3敗)
55ケンタロス♂ 食べ残し
捨て身タックル 地震 身代わり 角ドリル
※SAと同じのため説明は割愛。
50ハピナス♀ 先制の爪
プレゼント 冷凍ビーム タマゴうみ 癒しの鈴
※SAと同じのため説明は割愛。
50ムウマ♀ 奇跡の実
黒い眼差し 滅びの歌 怪しい光 守る
※SAと同じのため説明は割愛。
50パルシェン♂ 麻痺直しの実
冷凍ビーム 撒菱 鈍い 大爆発
※SAと同じのため説明は割愛。
50カビゴン♀ 薄荷の実
八つ当たり 地割れ 眠る 自爆
※SAと同じのため説明は割愛。
55カイリキー♂ 黄金の実
クロスチョップ 岩雪崩 地割れ めざ虫
※50で使用していたカイリキーを55に引き上げました。対55カビゴンというより、主にケンタロスミラー対策ですが、めざ虫雪崩による範囲も広いため、ケンタロスより刺さっている場合も多いです。
特に55にしたことで一番変わる恩恵は、
地割れの範囲です。相手の中・高レベルポケモンにまで当たるようになるのでさらに有利対面で地割れを振り回しやすくなりました。
続いて、自由枠のカイリキーのレベルを引き上げてのダブルエース構築。これのおかげで、例えば、
自分リキー 相手55スターミー
自分ハピチェンジ 相手55スターミー何か
自分交代読みリキー交代 相手交代カビネール
自分リキー地割れ 相手交代55スター〈ギャー
以下当たるまで繰り返し
こんな感じでカイリキーの圧力から交代してきた相手に地割れを撃てるのは強いですね。ケンタロスではこうはいきません。当然ですが、抜き筋に幅が広がりました。
ケンタロスの苦手ポケモンは50ポケでカバーしている以上、WAによって補完が必要なわけではありません。
SAの使い方そのままに、より止めづらくした構築と言えるでしょう。ただ相手の55カイリキーがどうしようもない問題は変わらず。
(13勝3敗)
55ケンタロス♂ 食べ残し
捨て身タックル 地震 身代わり 角ドリル
※SAと同じのため説明は割愛。
55サンダー 薄荷の実
10まんボルト めざ氷 吹き飛ばし 眠る
※岩雪崩があるから絶対ではないですが地割れの一貫を消すサンダー。55カビゴンを昆布で崩すのと、あやみがスターミーに抵抗できる10万ボルト飛ばし型になりました。ついでにバトンギミック対策に。
55フーディン♀ 奇跡の実
サイコキネシス 毒毒 自己再生 アンコール
※ハピナスがいなくなったため、対特殊エースの役割を担うのがこの子となりました。毒毒型にすることで対ミルタンクでも有利に。
50カビゴン♀ 先制の爪
のしかかり 地震 鈍い 自爆
※爪がカビゴンに渡ったので、♀でも鈍い自爆型が可能となりました。鈍い積んでおけば、仮に身代わり貼られたとしても爪発動でワンチャン狙えるという考えからです。
50パルシェン♂ 麻痺直しの実
波乗り 撒菱 鈍い 大爆発
※より1対1交換を意識するためにメイン技を波乗りに変更。
50カイリキー♂ 黄金の実
クロスチョップ 岩雪崩 地割れ めざ虫
※格闘技と地割れの圧力からやはりコストパフォーマンスが高い50カイリキー。
このパーティが本番で使用したパーティ。
大分気色が変わりましたが、このパーティになったのもSA.WAから得た経験と想定される本番の環境からです。
まず、先述した通りハピナスムウマ選出はほとんどしなかった&ハガネールが多いことが予想され、機能しないでしょう。
ということで、ハピナスムウマを抜き、55サンダーフーディンを加えたTAとなりました。ハピナス抜けによって空いた対特殊エースの穴はフーディンカビゴンの2枚で補います。
TAでここまで補完取れていれば、あとの50ポケは1対1交換に優れたフツーに強いポケモンでフツーのことしていればオッケーです。ノーマル耐性がないので爆破をモロに受けてしまいますが、こちらもエースの性能で勝負するパーティなので、爆破速攻は望むところ。こちらが後手後手になり、枚数差をつけられないことだけを意識します。
ちなみにケンタロスミラーについては単純に不利なので、なるべくケンタロス同士にせず、早めにこちらからケンタロスを出して身代わりで爆破を牽制しつつ一枚抜きし、相手のケンタロスはこちらのケンタロスとカイリキーの2枚でなんとかするという形を取ります。
これが個人的にケンタロスパーティの一つの到着地点になったかなと納得いく出来になりました。
ちなみに本番前日の練習会で、蟹さんにこのパーティをお貸ししたところ、本番準優勝者や予選通過者、他実績ある方々をはじめ、決してヌルくないメンバーの中
9勝0敗( ゚д゚)
驚異的な成績を叩き出してくれました!
もはやパーティの完成度に疑う余地はありません!
これで、本番自分が使うことで、負けたのは少なくともパーティのせいではなく自分の実力のせいだと割り切ることができました。
ここで第8回ヒストリアカップでの振り返りを簡単に行います。
1戦目相手バトンパ。パル+飛ばしサンダーでバトンを封じ相手のカビに負荷かけて勝ち。
のタイマンにし毒毒仕込んで相手の催眠を奇跡でスカしアンコール。催眠を立て続けに外したのもあり毒が回って勝ち。
3戦目相手バンギカビゲンガー カビをケンタのドリルで処理し地震一貫させて勝ち。
4戦目相手分身バトン。飛ばしサンダーでバトンを無力化し優位に進めるが、10万を1度の分身で2度避けられバトン先のラプラスにも当たらず逆にドリル2回連続で当てられて負け。
5戦目ケンタロス対分身ミルタンクの完全タイマンでドリル全てかわされて負け。
6戦目エアハピ受けループ+オーダイル
ケンタロスが全てを破壊して勝ち。
7戦目ケンタロスが身代わりでサンダーの雷かわそうとするも雷全て当てられ、そのまま押し切られて負け。
こんな感じでチャンスはあったんですが、残念ながら4-3で予選通過ならずでした(*´ω`*)
5、まとめ
第一部
(2)タイマン性能は高いが2枚抜き以上は難しい
(3)まずは一撃技に頼らないパーティ構築に選出、立ち回りを意識する
(4)ケンタロスはダメージ計算と確率論が重要な緻密な立ち回りが要求される
(5)50ポケの役割はとにかく枚数を減らす。最低ケンタロスの通常技圏内に入れる
第二部
(1)一撃技は勝率の上乗せのためである
(2)一撃技の使い所を理解し、時には大胆に撃つ
(3)一撃技で倒せる相手はほぼ1匹だけと考える
(4)ケンタロスパの勝ちパターン負けパターンを把握する
(5)持ち物は個人的に食べ残しがおすすめ
第三部
(1)ケンタロスパーティの構築方針は4つ
(2)1対1交換を繰り返して完全タイマンもしくは最低限残り1.5枚、ケンタロスの通常技一発圏内に入れるような状況を作り出せること
(4)ケンタロスで1枚抜きからの爆破爆破で詰められること
(5)爆破が通じない相手にもある程度サイクル戦ができること
いかがだったでしょうか?
三部構成のトータル1万6千字以上にも及ぶビクトリー論、これで以上となります!
別に文字数が全てだと全く思っていません、むしろ自分は短く纏めたい派ですが、これだけ頑張ったんだなーという所詮自己満足ですw
とはいえ、一撃技持ちケンタロスについて書きたいことは全て書かせていただきました!
いやー、満足です!
本番で結果を出すことが一番だったのですが、運要素の強いポケモンで一度の対戦会でダメだったから全て失敗じゃやってられませんw
まぁフリー戦含めれば49戦やって7割5分の勝率出せてるということで、個人的に充分に成果出せたと判断いたしました。ヒストリアカップでもベスト4のうち2名がケンタロス入りだったのも嬉しかったですね!
ケンタロスの特徴を理解し、適切な立ち回りができればまだまだ戦えるポケモンであることがわかっていただけたと思います。全く無駄に長い考察になってしまいましたが、1人でも刺さってくれたら泣いて喜びます\(^^)/
長々とお付き合いしてくれた方、誤字脱字やデータミスを指摘いただいた方ありがとうございました。また次の対戦会でお会いしましょう!