こんにちは、おかしょーです!
今回は金銀対戦練習会、
第9.25回ヒストリアカップに
参加しました!
今回はいつもと違い、初代技マシンに制限がかかった新ルール…詳細は以下の記事をご覧ください。
【ヒストリア杯新ルール】ニンテンドウカップ2000 NEO - きんのいれば
1、新ルール雑感
このルールでは
自爆大爆発の爆発技につのドリル地割れといった一撃技
捨て身タックル岩雪崩といった汎用物理技
身代わり電磁波リフレクター吹き飛ばしなどの補助技
この辺の汎用技マシンが使えません。
特に爆発技の制限は大きく、
パルシェンナッシーハガネールカビゴンといった爆破系ポケモンのパワーが大きく下がることになります。
それゆえ、特にカビゴンやガラガラを雑に処理できず、頭を悩ませることになりました…
一方で、
ノーマルタイプのメインウエポンが捨て身から八つ当たりになったことによる火力低下が思ったより大きく
ケンタロスがガラガラやナッシーを2発で倒せなくなったり、カビゴンも火力低下によって相手の一撃技や爆裂パンチといったハイリターン技を撃たせるリスクが増えてしまったりと、攻めの面でノーマルタイプの使い勝手が悪くなったと感じています。
サンダーやフーディン、ライコウといった特殊ポケモンは大きな火力低下はありませんが、爆破でカビゴンを流すことが難しくなったことから、相対的に特殊エースが使いづらくなっています。
※これは、爆破速攻で大文字PPを節約しなければならない炎エースにも同じことが言えます。
このことから全体的なゲームスピードは遅くなり、相手を爆破や一撃技で貫くのが難しくなっているので、長期的なゲームプランを考えて負け筋を潰していく立ち回りが必要になってきます。
発案者であるゴールドさんの話では、2000年代前半くらいの環境対戦に近いそうで、このルールを通じて、
当時の金銀対戦界隈絶頂期だった環境の追体験をしてもらうと同時に爆破や一撃技に頼らない立ち回りを感じる事で、プレイングスキルの向上を目的としていますので、今までと違った立ち回りを考えたり、新たなポケモンを模索するきっかけとなっています。
2、新ルールにおける対カビゴンについて深掘り
このルールにおいてカビゴンを相手する場合にこれまでと違ったアプローチが必要なことから、対カビゴンについてもう少し深掘りしてみます。
(1)カビゴンの強化点と弱化点
カビゴンにとって、爆発技一撃技の脅威が少なくなったことで、受けるという意味では追い風。特に55カビゴンの突破は難しくなったといえます。
しかし、カビゴン側も自爆が使えなくなったり、捨て身タックルと地割れがなくなったことによる火力の低下、反動ダメを利用して能動的にねむねごモードになれないことによる弊害もあるため、単純に全面的に強化されたとはいえません。
特に50カビゴンでねむねご型を使う場合、残飯がないとサンダーの雷で3発で落ちてしまう上、自爆で反撃もできないので思った以上に柔らかく感じます。
カビゴンを倒す側も使う側も一工夫が必要になったという意味で、特にカビゴンを使う際はいつもと違ったプレイングが要求されるといった印象です。
(2)55カビゴンの倒し方のおさらい
前述のとおり火力が落ちているとはいえ、爆破や一撃技を使えるポケモンが限られている以上、一工夫しないと突破できない、あるいは突破はできても後続やWAが受けられないといった弊害が生じます。ここで改めて55カビゴンの倒し方をおさらいします。
ア、麻痺を撒いて鈍いの積み合いを制する
汎用性⭐︎⭐︎⭐︎
捨て身タックルがなく、能動的に眠ることができないので、このルールは麻痺→鈍いが有効です。このルールで電磁波が使えるポケモンは地面タイプで止まってしまうことが多く、一貫しやすい痺れ粉の方が決まりやすいでしょう。特にナッシーとの相性がGOOD!
イ、一撃技を当てる
汎用性⭐︎⭐︎⭐︎
一撃技が使えるポケモンは限られますが、カビゴンの火力が下がったことでメイン技を2耐えするケースが増え、試行回数を稼ぎやすくなっていることから強力です。(例えば55アズマオウは、55カビゴンの捨て身は確定2発なのに対し、八つ当たりだと超低乱数まで落ちます。)
第9回ヒストリアカップでも記載したとおり、全体的にポケモンが硬い金銀対戦環境において一撃技が撃てるなら撃ち得。個人的には汎用性次第ですが、積極的に採用したいです。
しかし、一撃技だけに頼らず他にも抜き筋は用意しておく必要があることは失念しないようにします。
ウ、撒菱吠えループを通す
汎用性⭐︎⭐︎★
長期戦になりやすいこのルールにおいて撒菱は有効ですが、パルシェンは爆発ができないので最後の詰めに使えない。そうなるとフォレトスに白羽の矢が立ちますが、カビゴンが火を吹くと出オチするし、隣のガラガラが受からないのでパルシェンほどの流し性能はなく、特にライコウと組ませる場合は、他にガラ受けを用意しなくてはなりません。
撒ければ強力ですが、汎用性は通常ルールより少し劣った印象です。
エ、上から2発で倒す
汎用性⭐︎⭐︎★
55ガラガラやカイリキー、オコリザルあたりが代表格。
爆破で流されるリスクが減っている55ガラガラはこのルールでは止めづらく、評価が上がっていることから、ガラガラで狙うのが一番現実的。
カイリキー岩雪崩や地割れが使えないのでサンダーやバナスイクンに流されやすくなっているのが気になるところ。
オコリザルは岩雪崩を使えるので50サンダーには有利ですがやっぱりバナスイクンに流されます。嫌な音を絡めたい。
オ、黒目滅びで1、1交換。
汎用性⭐︎⭐︎★
地割れがないので、対カビにおいてムウマが動きやすくなったといえます。爆破が少なくなったことで、滅びラストターンに後続にチェンジしやすくなったのもポイント。
さらに天敵のハガネールが爆発できないため数を減らしているのも追い風だが、このルールで評価の高いガラガラを止められないのが辛いところ。
今後の吠える所持率にも注目したいです。
カ、腹太鼓でワンパンする。
汎用性⭐︎★★
腹太鼓が使える代表的なポケモンでリザードンカビゴンがあげられます。
リザードンは太鼓後の破壊光線で55カビゴンを確定一発ですが、後続で受けられると反動硬直で反撃されるリスクがあります。(黒帯めざ格も同じく確定一発ですが、状態異常がカットできないのが残念)
カビゴンは、50の場合対面で叩いても出オチするだけ、同レベルでも同速勝負で負けると結局出オチするため、スイクンやサンダーなどカビゴンが起点にできそうなポケモンの前で腹太鼓をうつのがよさそうです。(その際吠えるに注意。)
キ、その他
相手の鈍いに対して甘えるや嫌な音のデバフで対抗したり、アンコールカウンターという限られたコンボを使ったり特殊な戦法を使う必要があります。
このように、55カビゴンを突破する手段はいくつかあるとはいえ、取り巻きや汎用性を考えるとどれもメリットデメリットがあります。
構築段階で、いくつかプランを用意した上で臨機応変に対応できる柔軟性も必要かなといった印象です。
3、新ルール対応構築
〜カイロス軸爆破速攻叩き台〜
先程考えた55カビを突破するプランで私が採用したのは一撃技をとおすことです。
受け構築が多くなりそうなこの環境で、一撃技で風穴を開ける戦術はかなり刺さると考えています!
一撃技は撃ち得!!
チャンスがあればガンガン撃っていきましょう!
ということで、一撃技を使えるポケモンから考えていくことにしました。
(1)個別解説
カイロス Lv55 持ち物 奇跡の実
技 ハサミギロチン 地獄車 めざ霊 剣の舞
選出 7/9
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この構築のエース。
このルールでの一撃使いで代表的なところは他にニドキングアズマオウドーブルキングラーグライガーあたりがいますが、
カイロスの優秀なところは
一撃技に頼らずとも、格闘及び霊技という優秀な攻撃範囲に、剣の舞で火力を底上げできる点にあります。
剣の舞が使えるポケモンはかなり貴重で、同じ動きができそうなハッサムと比べても素早さと一撃技という点で勝ります。(ヘラクロスはそもそも役割や動かし方が異なる)
対55カビについても、八つ当たりを2発耐えられるため、一撃技を3回試行できますし、
事前に剣舞を一回でも積んだ状況なら、カビゴンの前でもう一度剣舞積んでからの地獄車で一撃で倒すことができます。(剣舞2回で55ミルタンク、55カビを確定一発)
このように他の一撃技使いに比べて、55カビの突破が一撃技がなくともかなり現実的なため、この練習会ではメインエースとして採用しました。
今回対戦会で多くみられたカビ+ムウマorナッシーの並びに強く出れるのは頼もしく、予想以上の強さを感じました。
爆弾3人衆
一撃技使うなら、爆弾で相手の枚数を減らす…ということで今回の爆弾は暫定でこの3体を採用。爆弾役は検討中です。
ゴローニャ Lv50
持ち物 麻痺直しの実→黄金の実
技 岩雪崩 大文字 鈍い 大爆発
選出2/9
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カビゴン、炎、ゲンガーを流します。
対エアームドのため、地震を切って大文字を採用。最初はのしかかり麻痺を治す麻痺直しの実でしたが、毒を受けることも多く、少しでも場持ちさせたかったため、途中で黄金の実にしました。
鈍い積み合いに負けると取り返しがつかなくなりがちなので、鈍いは吠えるにしても良いかも。
マルマイン Lv50
持ち物 光の粉→麻痺直しの実
技 10まんボルト めざ水 大爆発 光の壁
選出8/9
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構築で薄めな対特殊を光の壁や上から爆破でケアする役。めざ水撃たなかったから電磁砲とかで麻痺狙いにしても良さそうかなと思いましたが、やはり地面に対する打点の有無で扱いが違いすぎるので、めざ水は残しました。
めざ水の火力不足に泣いた(残飯ネールを3発で倒せない)
ルール上電磁波の数が減ったため、草タイプの粉を躱す確率を上げる意味で光の粉としていましたが、麻痺直しの実に戻しました。火力不足でもやはり高い素早さからの爆破は強く、使い勝手は良かったです。
フォレトス Lv50 持ち物 先制のツメ
技 めざ虫 大爆発 鈍い 撒菱
選出0/9
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火を吹かないカビ+ナッシーに背を向けない撒菱役のフォレトス。先制のツメにすることでフーディンやスターミーにも有効に戦えるようにしてみました。残念ながら選出機会がなかったので今後の活躍に期待
カビゴン Lv50 持ち物 薄荷の実
技 のしかかり→やつあたり、腹太鼓、地震、眠る
選出8/9
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構築の速度維持のため、カビゴンは太鼓型で採用。前述のとおり、ねむねごは50カビでやると予想以上に柔らかく使いにくく感じたという理由もあります。
展開が遅いこのルールに太鼓カビは予想以上に刺さっており、裏決定力として十分な役割を果たしました。ただ、太鼓後のしかかりでは、55カビを倒せないため、途中でやつあたりに変更。
ケンタロス Lv55
持ち物 破壊の遺伝子→食べ残し
技 やつあたり 地震 大文字 破壊光線→鈍い
選出2/9
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1番の迷走枠で、これでいいのか感が否めない。
当初は対55サンダーバンギガラに強い遺伝子ケンタにしましたが、捨て身を採用できないことで、50ナッシーガラ等が破壊光線でなければワンパンできず、使いづらさを感じました。
なので、対バンギガラにより確実勝てる鈍い残飯型を採用。対サンダーは雷があると不利なので、光の壁マルマインで場を整えてから場に出していきたいです。
しかしこれから電磁波サンダーが使えるとなるとこのケンタはますます向かい風に…
4、ざっくりな対戦の振り返り。
今回は練習会なので配信されているとはいえ、相手は本戦まで余計なネタバレしたくないかも…
ということで、かなりざっくりな振り返り。対戦順番もランダムにしました。
(1)勝ち
サンダーはマルマインが壁張った後10万爆発して処理。ムウマを起点にカイロスが剣舞して、ムウマカビゴンを破壊して勝ち。
(2)勝ち
バリヤードはゴローニャの爆発で処理。カメックスはマルマインであえて倒さず、壁からの爆破でカイロスの起点に。2回剣舞した後、カメックスカビゴンを倒して勝ち
(3)勝ち
相手ナッシー、ゲンガー、ムウマ(全て50)
ゴローニャ対ナッシーは安易に爆破せずカイロスめざ霊圏内まで削る。ナッシー相手にカイロス後出してめざ霊をするとゲンガーで受けてくる。道連れを読み、カビゴンにチェンジしてゲンガーを起点に腹太鼓をする。カビ受けで出てきたムウマに混乱させられるが、自傷せずにムウマナッシーを倒した後、お相手降参。
(4)勝ち
カビゴンを光の壁から爆破でケンタ圏内に入れてケンタでカビゴンを倒す。光の壁を縦にサンダーをケンタで突破。フシギバナはカビゴンケンタで殴り倒して勝ち。
(5)勝ち
マルマインがサンダーを素眠りまで追い込み、カビゴンで倒す。カイロスにカビゴンだ倒されるも相手カイロスを消耗させる。マルマインを死に出しするとフシギバナが受けてきたので爆破で処理。ラス1カイロスミラーで消耗した相手にワンチャン作ってしまったものの、しっかりミラーを制して勝ち。
(6)勝ち
黒目をしたブラッキーの前でカビゴンが腹太鼓をすると交代でソーナンスが出てくる。バトンや甘えるはなかったのだろうか。交代側太鼓のしかかりをするが、ソーナンスがミリ耐えする。なんという耐久だソーナンス…正面ではカウンターの餌食だったか…
カイロスにチェンジしてソーナンスを起点に道連れが切れるまで剣舞をする。そのままソーナンスブラッキーバンギラスを倒して勝ち。
(7)勝ち
カイリキーをマルマインの爆破で処理。スイクンはカビゴンで倒しにかかるが、冷凍ビーム一発目で凍ってしまい、カビゴンがスイクンに突破される。ラストカイロスも凍らせようとしているのかスイクンは冷凍連打してきたので、後ろの55カビゴンのために剣舞2回積んでおき、ギロチン2発目でスイクン突破。そのままカビゴンも倒して勝ち
(8)負け
相手ガラガラ、サンダー、55カビゴン
運良くガラガラをカビゴンで突破するがカビゴンはもう虫の息。サンダーで倒されて死に出しでマルマインを出す。光の壁からの爆破を55カビゴンに受けられる。カビゴンはカイロスの地獄車圏内になったが、外してカビゴンに一発殴られ残飯で回復され地獄車圏外に。ワンチャンギロチンにかけるが外してカビゴンを殴り倒されて負け。ガラガラに対してカビゴンを差し出したおかげで55カビサンダーに対する決め手に欠けてしまった。
(9)勝ち
相手ガラガラ、ナッシー、55サンダー
ガラガラにはマルマインが爆破を当て、後続のケンタロスがそのまま処理。次に出てきたサンダーをケンタロスが殴り倒すが、相手ナッシー倒される。カビゴンが太鼓を叩いたら相手宿木を選んでいたため、そのまま殴り倒して勝ち。
5、この構築の課題
虫タイプが2匹いることに警戒したのか、ナッシーがあまり出てこなくて問題になりませんでしたが、
状態異常には無力な上、爆弾がマルマイン以外非常に遅いのがまず明確な課題。
特にナッシーに後手を取られると、眠り粉撃たれるだけで機能停止してしまう。また、爆弾が遅いことによるもう一つの弊害として、
ガラガラを上から爆破で流せないので、ガラガラの処理に頭を悩ませることになりました。
WAと爆弾枠は一考の余地あり。草に強いポケモンとガラガラを流せるポケモンが欲しいですね。
6、総括
参加者全体的には、金銀対戦の特徴である、それぞれの役割を意識したサイクル戦を心ゆくまで楽しめたそうで、マンネリ防止という意味でも良い機会でした。
ただ、対戦時間の長さは如何ともし難く、練習会なら良いけど、本戦でやるなら1ブロックを5人くらいまでにして6-8ブロックにする等といった運営上の工夫が必要になりそう。
個人的には、長い時間対戦したくなかったので、主催の意図した戦術はとらなかったけども、普段と違ったポケモンにスポットが当たったり評価が上下するポケモンがいたりして、そういう意味でも刺激的で良いルールと環境でした!
今回使ったパーティもルールに合わせて爆破速攻+一撃技を叩き台で作っただけ。
ここからしっかり練り直し、新ルールにおける自分なりの解答として、完成度を高めていきたいと思います。
ちなみに別パーティのお品書き
それぞれの対戦成績は
リザードンガラガラ 0-1
カビゴンガラガラ 0-1
ニドキングガラガラ2-0
でした!
リザードン使いこなしたいけど難しいな(´・ω・`)